三苫海水浴場

三苫ビーチの海の写真

Googleマップを見ると、「三苫海水浴場」と表示されています。

ただ、ここは遊泳禁止です。

三苫ビーチはとてもきれいな場所です。
砂浜が広がり、海を眺めながら歩くには本当に気持ちのよい場所です。

でも、泳ぐ場所としては注意が必要です。

三苫ビーチは美しい。でも、遊泳禁止には理由があります。

理由のひとつが、離岸流です。

離岸流とは、岸から沖の方へ向かって流れる強い海水の流れのことです。
この流れに入ってしまうと、砂浜へ向かってまっすぐ泳いで戻ることはかなり難しくなります。

海は、ただ波が寄せては返しているだけではない

穏やかな満潮の綿津見神社下の写真

満潮と干潮があり、時間帯によって海面の高さが変わります。
ある日の朝9時には見えていた岩場が、別の日の朝9時には海に沈んで見えない、ということもあります。

干潮時の夕暮れ綿津見神社下

海面が高い満潮の時間帯には、綿津見神社のあたりから奈多海岸まで歩いて行くことはできません。
一方で、海面が低い干潮の時間帯には砂浜が広がり、海に浸からずに歩いて行けることもあります。

波の動き、満潮・干潮の流れ、海底の砂や岩場の形。
そうした条件が重なって、海の様子は日によって変わります。

そして、波が岸に寄せて、引いていくときに、ある場所から沖の方へ向かって強く水が流れていくことがあります。
それが離岸流です。

慣れた人は見て分かる、と言われてる…

私はコロナが流行した2020年ごろから、週に2~3日程度は三苫ビーチを歩いていますが、正直なところ離岸流、はっきりとは分かりません。

以前、メキシコのプエルト・エスコンディードで、オフシーズンとはいえ2〜3メートルほどの波が来る海を眺めていたことがあります。
そのときは、「ああ、あのあたりに人がみんな流されていっているな」という場所が分かりました。なにしろ、人間が代替同じ方向へ流されて行っていたので…。そのためライフセービングの方々は15分置きくらいに走って泳いで離岸流に飲み込まれている海水浴客を助けていました。凄く格好良かったです。

でも、三苫ビーチには格好いいライフセービングの方はいません。「離岸流はどこか」と目を凝らして海を見てもいまいち私にはよくわかりません。

離岸流はまるで「沖へ向かう川」

離岸流は、海の中にできる「沖へ向かう川」のようなものです。
川の流れに逆らって泳ぐのが難しいように、離岸流の中で砂浜に向かって泳ぎ戻るのは、ほぼ不可能に近いと思った方がいいです。

もし離岸流に入ってしまったら、岸に向かってまっすぐ泳ぐのではなく、まず横に泳いで、流れから外れる必要があります。
そのうえで、あらためて砂浜を目指す。

理屈ではそうです。

ただ、足が届かない海で、自分の思っていない方向へどんどん流されていくのは、本当に恐怖だと思います。
パニックになった状態で、「これは離岸流だから、横に泳いで流れから外れよう」と冷静に判断するのは、海に慣れていない人にとってはかなり難しいはずです。

三苫ビーチには磯場(足場が悪い)もある

また、綿津見神社のあたりから東側は磯場になっていて、海藻も多く茂っています。海藻はぬるぬるしていますが、フジツボなどの足や手を切りやすいトゲトゲも多いです。
慣れていないと足を取られたり、滑ったりする危険もあります。

だからこそ、三苫ビーチは遊泳禁止なのだと思います。

自然に100%安全はない

サーファーや海を眺める人々のいる三苫ビーチの写真

サーフィン、ウインドサーフィン、シーカヤック、シュノーケリング、釣りなど、装備と知識と経験がある人なら楽しめる場面もあるでしょう。
ただし、自然に100%安全はありません。

どんなに慣れていても、注意は必要です。

三苫ビーチは、本当にいい場所です。
海を眺めたり、砂浜を歩いたり、サーフィンや釣りなど趣味の世界に没頭するには最高です。

だからこそ、「きれいだから大丈夫」と思わず、海の怖さも知ったうえで楽しみたい場所です。

遊泳禁止には、ちゃんと理由があります。

美しい海を、無理なく、安全に。
それが三苫ビーチとのちょうどよい付き合い方なのだと思います。

夕暮れの三苫ビーチ赤岩から三苫方面への写真
福岡市立中学校で使用されている5教科の教科書

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