詩の宿題

長田弘と谷川俊太郎の詩集の写真

先日、中学3年生の生徒が、
「詩を書く宿題があって、書けなくて困っています」
と言っていました。たしかに、学校の国語の授業で先生から、
「来週までに口語自由詩を書いてきてください」
と言われたら、

「ええ、無理……」
「何を書けばいいの?」
「詩ってどうやって書くの?」

と思う生徒は多いかもしれません。でも、詩は、実はそれほど難しく考えなくても大丈夫です。詩は、きれいな言葉を使わなければならないものではありません。立派なことを書かなければならないものでもありません。特別な才能がある人だけが書けるものでもありません。

今、自分が思っていること。
感じていること。
悩んでいること。
うれしかったこと。
腹が立ったこと。
何となく気になっていること。

そういうものを、短い言葉で並べていけば、詩になります。
たとえば、こんな感じです。

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いつも無理だと思っている

それにしたって

今回は本当に無理だと思った

心が重い

いつまで続くのだろう

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これだけでも、十分に詩の形になります。大切なのは、「うまく書こう」としすぎないことです。

詩は、説明文ではありません。作文のように、最初から最後まできちんと理由を説明しなくても大丈夫です。
むしろ、少しぼかして書いた方が、詩らしくなることもあります。何について書いているのか、はっきり全部説明しなくてもいいのです。

「何か大変そうだな」
「何か悩んでいるのかな」
「この人は、今こういう気持ちなんだな」

読んだ人が、少し想像できるくらいで十分です。

詩というと、学校の教科書に載っている作品を思い浮かべる人が多いと思います。そのため、「難しいもの」「特別なもの」と感じてしまうかもしれません。でも、絵本やマンガ、歌の歌詞などにも、詩に近い表現はたくさんあります。
短い言葉で気持ちを表す。
場面を少しだけ切り取る。
はっきり言いすぎず、読む人に想像してもらう。
それだけでも、詩らしくなります。詩を書くときは、まず箇条書きのように、自分の気持ちを書き出してみるとよいと思います。

「眠い」
「面倒くさい」
「部活がきつい」
「友達の一言が気になった」
「テストが近い」
「家に帰ったら少し安心した」
「空がきれいだった」
「何となく不安」

こういう言葉を、いくつか並べてみる。
その中から、自分の心にいちばん近い言葉を選ぶ。
少し順番を変えてみる。
余計な説明を削る。
それだけでも、詩は書けます。
学校の「作品」課題は、どうしても読む先生との相性もあります。だから、あまり完璧を目指しすぎなくてよいと思います。
まずは、出すこと。自分なりに言葉を選んで、形にしてみること。それが大切です。

ただ、詩を書くことには、意外と良いところもあります。

日記よりも短く書けます。作文よりも自由に書けます。誰かに全部説明しなくても、自分の気持ちを外に出すことができます。自分の中にあるモヤモヤを言葉にしてみると、

「自分は、こんなことで悩んでいたのか」
「本当は、こう感じていたのか」
「これは嫌だったんだな」
「これは少しうれしかったんだな」

と、自分で気づくことがあります。

言葉にすることで、気持ちが少し整理されることもあります。

詩は、国語の宿題として出されると難しく感じるかもしれません。でも、本当は、自分の気持ちを短い言葉で置いていくものです。うまく書こうとしすぎなくて大丈夫です。まずは、今の自分に近い言葉を探してみること。そこから始めれば、詩は書けます。

StudyRoomイナヅマ学習塾では、問題を解く勉強だけでなく、こうした「自分の考えや気持ちを言葉にする力」も大切にしていきたいと考えています。

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