英語の学習方法

聞く、話す、読む、書く。この4つで四技能と呼ばれています。私が受験生だったころはゴリゴリの詰め込み教育。単語2000個覚えましょう。This is a pen.から始めてまずは文法理解して覚えましょう。英文が読めて書ければ全てよし!という世界でした。そのため、「読んで」「書き写して」「日本語に訳して」「言葉と文法暗記」したら、また「読んで」~の繰り返しでした。

今は違います。話せないと意味ないじゃん! です。

小学校から英語教育が始まっていて、中学校でもリスニングやスピーキングはしっかりしているので、中学1年生になってまず自分で勉強しなければならないことは「正確に書けるようになること」です。聞いて話す練習は学校でやっているし、聞かれたことに応える練習などもやっているのですが、四技能まんべんなく授業でやっているのに試験はリスニングと筆記試験。で、筆記試験ができない。なぜならそこまでゴリゴリ書く練習していないから。「聞けるし話せるし、わかってるから大丈夫!」のつもりが、正確に書く暗記練習をしていないから、筆記試験がぼろぼろ。それだけならまだしも、文法の説明&練習&暗記をそこまでゴリゴリにされていないから、なんとなくわかるけど、正確に書けと言われるとちょっとムリ。だから、「三人称単数現在(三単現)のs」が出て来た時にテストで点数が取れなくなります。

本屋の中学生向けの参考書コーナーへ行って英語を見ると、昔とはさほど変わっていないような気がしませんか? 単語と文法で、読解やリスニングも一応ある。みたいな。学校の授業は昔とは全然違うのに、本屋で売っている参考書はそこまで代わり映えしません。なぜなら、結局、中学生が家で勉強する必要があるのは「単語」と「文法」の理解と使い方と暗記です。

中学レベルの単語と文法を理解して、少し長めの英文が理解できるようになったら、読解問題をやりがてらシャドーイングしたり倍速で音読したりする必要があります。でもまずは、特に中学生なら英語の基礎、土台を固めるためのど基礎中のド基礎の「単語&文法」の暗記が重要です。授業は授業でしっかり受けて理解しておく。そうすれば四技能が全体的に伸びます。

それから、英語は他の教科と違って「覚えたことをすぐ忘れる」ような気がしませんか? 昨日単語50個覚えたはずなのに、今日もう15個忘れてる、とか。不規則動詞先月ばっちり覚えたはずなのに、2割くらい怪しくなってる…とか。文法も理解して覚えたはずなのに、三単現のsとか、名詞の前にa, an, theといった冠詞を忘れてたとか、逆に、複数形なのに冠詞つけっぱなしのままだったとか。文法覚えたはずなのに、問題になるとうっかり忘れちゃう。だから忘れないようにしつこくそこからやり直す。でも結局時間がたてば忘れちゃってるし、昨日やっても今日のテストではやっぱりうっかり忘れちゃってる。

英語なんてそんなもんです! 忘れちゃうから、忘れるの前提で先に進んで、復習何回もやること。音読なんてやってもやんなくても一緒じゃん!じゃないんです。声に出してやっとくと、なぜか忘れにくいし、なんとなく口が覚えてるんですよ。一度解けたから数か月後やってもなんとなく解けちゃう数学や国語とは違うんです。英語は使わないと忘れるし、使っていればなんとなく覚えてる。だからこそ、とにかく毎日英文見ながら聞いて声に出して書きながら単語覚えること。四技能駆使して、確認なんかいいから倍速で進んで何周も復習して忘れるより早く進むこと。

語学はスポーツと思ったほうがいい。できるだけ毎日身体使って覚えたほうが上達します。そのためには、あんまりクヨクヨしないほうがいいと思いますよ。「俺またこれ忘れちゃってるよ~」とか「私どうしてこの単語いっつも間違えちゃうんだろう…」とかだと辛くなって前に進めなくなっちゃう。それよりは、「ま、そのうち書けるようになるっしょ!」と軽いノリで、見ながら聞いて声に出して書きながらどんどん進めてどんどん復習しましょう。そのうちなぜか間違えなくなります。そんなもんです。

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