志望理由書の書き方

原稿を書く人のイメージイラスト

推薦入試や特色化選抜では、志望理由書や作文のテストがあります。学校で「作文の書き方」をしっかり添削したりされていればいいのですが、作文指導は結構苦労します。

先生としては、担当している生徒全員の作文を読んで、添削したり、マーカーで線を引いて修正ポイントを明示してあげるのは、物凄く時間がかかります。1枚の作文に10分かかったら、30人いたら300分(5時間)デス。

中学生に、上手な作文を書く指導を行うのは結構大変です。一方で、作文が上手な生徒もいます。主語と述語がしっかり対応していて、一つの文章が長すぎず、分かりやすく、読みやすい。誤字脱字も少なくて丁寧に書かれている。

しかし、志望理由書は、作文が上手ならいいわけではありません。

志望理由書には書かなければならないことがあります。「その学校でしかできないことがある(絶対にその学校に入りたい。その学校に入らなかったらできないことがある)」という、志望校の特徴と、自分の志望の動機がきちんと書かれている必要があります。

そのためにはまず、「その学校の校訓、教育方針、進学実績、部活動、生徒会、学校の雰囲気」を知っていて、それを上手に作文でアピールしましょう。そのためには、オープンスクール(オープンキャンパス)や学校説明会へ行って、実際にその学校で感じたことを書くといいでしょう。そして、今いる中学校で自分がやってきたことが、その学校に『ハマる(リンクする)』ことを上手に作文で書く必要があります。

まとめると以下のようになります。

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私は中学校で◇◇◇◇◆◇◇◇◇■をして◇◇◇◇◆◇◇◇◇■を感じました。《具体的な自分の過去の経験》

貴校のオープンスクールに参加して~~~~~~~がありました。そして、とても興味をひかれました。これまで◇◇◇◇◆◇◇◇◇■をしてきたことが貴校ならできると思いました。貴校の校訓は「☆★☆★☆★」です。私がやりたいと思っていることが、貴校で叶います。

貴校に入学したら私は☆★☆★☆★で◇◇◇◇◆◇◇◇◇■をこれまで以上に頑張りたいです。

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基本、この型にはめて書けば、志望理由書は書けます。大切なことは「余計なことは書かない」「無駄に『しっかりしてそうと思われそうな言葉』を使わない」「まずは箇条書きでいいから書けそうなことをたくさん沢山書きましょう。たくさん書いたものを削って削って順番変えたりしながら削っていくことで、あなたにしか書けないあなただけの素敵な志望理由書が書けます⚡

ちなみに、ChatGPTとかPerplexityといった生成AIを使ったりすると、そつのないイイ感じの内容ができるかもしれません。しかし、ロボットが作った文章を文章を読みなれた大人が読むと、誠実さとか、真面目さ、真摯さといった部分が欠落しているので、うさんくさ~く感じて、なんとなくバレます。バレないくらい上手に使いこなせるなら自己責任で利用されてもいいと思います。でも、ところどころ変な表現でも、一生懸命書いたんだな~と思わせる文章が、凄く丁寧な文字で書かれていたりすると、読んでいる先生方の胸にグッと来るので、アナログで一生懸命頑張って欲しいなと思います。

ちなみに、下書きをしたら、スマホやパソコンで〔原稿用紙エディタ〕などを使って、原稿用紙に換算してみたり、ワードに入力して1行辺りの文字数と行数を合わせたりして、文字数を完璧に合わせてから清書することを強くお勧めいたします。