進路選び

例えば将来「保育士になりたい」「看護師になりたい」「物を作る仕事に就きたい」など、どんな仕事をしたいかある程度想像できているなら、そこへたどり着くための学校へ進学しましょう。

そうでない場合。「よくわからない」「なにがしたいか決められない」なら、できるだけ勉強して有名な大学へ進学しやすい高校へ進学しましょう。なぜなら「あの会社に入りたい!」とか「Pythonやマクロ組んで仕事効率化する仕事したい」とか「SwiftやKotlinとかでスマホアプリ開発して世界中で使われるアプリ作りたい」とか、「宇宙関連の仕事に就きたい」とか思った時に、九大の工学部とか、東大や京大にいたほうが、その仕事に就きやすいと思いませんか?

「将来やりたいことがわかならない」なら、東京大学や京都大学に行きましょう。それが無理なら九州大学でもいいし、広島大学や熊本大学などの国立大学でもいい。企業の採用担当者が「おお~、ちゃんと勉強した学生が応募してきたぞ~」と思われるような有名な大学にいれば、就職しやすい。

就職せず、資格取得したり、自分でプログラミング言語学んだりして自力で稼いで起業したりする場合にも、「学ぶスキル」としてある程度勉強はできたほうがいいいです。英語や数学、国語、社会や理科といった一般常識的な知識はあるにこしたことはない。

「将来どうなるか分からない」だからこそ、今頑張って、みんなが「すごー!」って言うような学校へ行っておいたり、資格を取っておいたり、技術を身につけて置けば、将来「あっ!それやりたい!」って時に自分がそのチャンスを掴める可能性が高まる。

富士山と芝桜のイラストで末広がりをイメージ

「末広がり」という言葉があります。将来いろいろできることが広がる。とか、将来いろいろできることに広がりができて豊かに暮らせるとかそんな感じの意味です。富士山の頂上からふもとの方へ、すそ野がどんどん広がって、あちこちいろんなところまで行けそうなイメージ。

今から10年後どんな社会になってるかなんてわかりません。だからこそ、可能性が広がる、選択肢が広がるように、末広がりに将来自分の世界やチャンスが広がっているように、福岡高校へ進学しておいたほうがいいですよ、修猷館や筑紫丘へ進学しておいた方がいいですよ!

ただ、やりたいことが決まっているのならその道へ行くべきです。パティシエになりたいのに福岡高校へ行く必要はありません。どうしても進学校へ行けと言われているのなら香住ケ丘や玄海高校で英語勉強して将来につなげるというのも良い方法かと思います。

「いい大学へ行けばいい会社に入れる」と言う大人は多いかも知れません。それはその通りですが、何が「いい」のかは人によって異なります。「カルビー」とか「キユーピー」といった大企業に入りたいのか、「サイボウズ」や「サイバーエージェント」などのIT系がいいのか、「トヨタ」や「ホンダ」のような自動車会社がいいのか。投資や金融業がいいのか。どうしても福岡から離れたくないなら福岡ならだれもが知っている「麻生グループ」がいいのか。「新日鐵住金」でめちゃくちゃ大きなクレーン動かす仕事がいいのか、1級建築士の資格取って理想的な建物作るのがいいのか。30代までに財を成して40過ぎたら半分引退して田舎でずっと釣り三昧の生活がいいのか。何が「いい」のかみんな人それぞれ違います。目標も夢も人によって全然違います。そもそもよく考えてみたら、将来釣りして田舎で暮らしたいなら、最初から漁師になっていた方がいいと思いますし。

無理ない程度に今を楽しく暮らしながら、将来につながる努力は今しっかり積むことで今も将来も人に認められるし、今頑張っている充実感とかも得られます。

やりたいことがない人こそ、勉強しましょう。勉強して知識が増えて、視野が広がればやりたいことも見つかりますし、チャンスもつかみやすくなります。将来自分の生きざまが、末広がりになるように、充実感を得ながらがんばりましょう。