期末試験の勉強方法(数学篇)
数学の計算ミスは、ちょっとしたミス、ちょっと注意不足だった、ケアレスミスなんかではありません。単なる練習不足です。
サッカーならパスミス、野球なら内野ゴロとかフライ打たされているわけで、練習が足りないからミスしています。
数学はまずは計算力。足し算、引き算、かけ算、割り算。この4つの計算のことを四則計算(しそくけいさん)といいますが、四則計算をするのに、「えっとー、16+17は……」とか、「11-8は……」とか「6×8は……」とか「68÷4は……」などと考えてしまっている時点で計算練習が足りていません。
若い10代なら2桁と2桁の足し算引き算とか、3桁かける1桁とか3桁割る1桁といった1桁をかけたり1桁で割る計算位なら何も考えずに自動的にスラスラできるくらい練習しましょう。それが計算力です。
計算力があってこその、方程式の文章題であり、関数であり、図形であり、資料・データ(確率統計)です。解き方が分かっても計算ミスしたら0点。解き方を探すために、面倒くさがらずにいくつかの計算方法を試してみるためには、計算力が必要なのです。
だから中学校では圧倒的に「数と式」のボリュームが多い。中1も中2も中3も、1学期から2学期の前半は計算ばかりしているはずです。
数字だけの四則計算がストレスなくスラスラできれば、a, b, x, yなどの文字が入って来ても問題なくスラスラできます。
「3-(-8)= 」みたいな問題をみて「どうしよ~」なんて思うようでは、
「3-(-8x)= 」も
「3-(-8x)+4x-7= 」も
「3y-(-8x)+4x-7y= 」できるわけがないんです。
計算することそのものに脳みそを使っているから、xとかyとかの文字が出て来た時に脳が処理できなくっている。脳で処理できることは限られているから、脳を使う場所は取っておかねばなりません。計算なんかで脳をフル回転してはだめです。
サッカーならパスやヘディングの精度があるから、上がったり下がったり戦略的に攻めたりできるわけであって、どんなに良い戦略が閃いても、そのコースにパス出す能力がなかったら意味がありません。野球なら、相手のピッチャーが次投げるボールが外角の高めだと読めたとしても、球速に対応できるスウィング力がなかったらヒットは打てません。
計算あるのみです。だから小学1年生の時に足し算と引き算のカードの宿題があったんです。
で、期末試験対策です。
1学期なら「数と式」分野、つまり計算問題をしているはずです。今学期に習った最初の部分からコツコツワークをやって、間違えたところは似た問題をネットや問題集で探して取り組みましょう。考えたり悩む時間は無駄です。とにかく手を動かして問題を解くこと。分からない問題があったら先生や友達、イナヅマで聞いて、「わかった!」と思った瞬間「ありがとう!」といって残りは自力で解いて見ましょう。答え合わせは絶対に自分でする。大切なのは間違えた部分を細かく見て、どこで間違えたのか理解すること。計算ミスならば、そういった計算ミスを二度としないように計算の仕方を工夫すること。解き方を間違えたのなら、解答に書いていある解き方の通りに書いてやってみましょう。なるほど、と思えたら類似問題を解く。なるほどと思えなかったら先生か友達かイナヅマで聞くこと。なお、中3が「ぜんぜんわから~ん」と言っているなら中2や中1の「数と式(計算分野)」で分からなかったところまで戻って復習する必要があります。基礎が分からないのに今やっている応用問題がわかるわけがないんです。数学に関しては解いて解いて解くことです。
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